術後2日目、高熱にうなされる
術後1日経ち、意識朦朧とした感じは薄れてきたものの、夕方頃から熱が37.5度から38.5度に上がり、激しい頭痛、首の腫れなどに苦しみました。
続く首の痛みについては、改めて看護師さんに訴えたところ、その看護師さんは私の手術に参加しており、万歳して手術していたためではないか、とのことでした。
手術の際、足の外側を切るため、私は万歳で横向き、身体が傾かないようにおなかのあたりを前後固定された状態だったそうです。
そのため、無理な姿勢が続き首筋の筋肉が痛くなっている可能性があるということでした。
実は当初、早い人は3~4日で退院するという話もあったので、今回手術後4日目が日曜で主人の都合がつきやすかったことから、日曜に退院しようと思っていました。家族や親族にもそのように伝えていました。
でも、この状況(足が痛すぎて動かせない、まともに歩けない)は想定外でした。
医師から受けた説明(早ければ翌日とか3~4日、だいたい1週間くらいで退院でしょう)から、盲腸の手術くらいの軽いイメージでいたのですが、とてもじゃないけどこの状態で退院は無理!と、医師に訴え、退院時期はしばらく様子見にしてもらいました。
リンパが腫れたような感じで相変わらず寝付けず、この日も夜中にナースコールをして座薬投与してもらい、1時過ぎにやっと眠りにつけました。
体調不良でスマホや読書をする気力もほとんどなく、動くのも痛みをこらえながらのトイレ移動くらいで、1日がものすごく長く感じました。
術後3日目、ようやく痛みが落ち着いてくる
5時間ほど眠れたおかげで、術後3日目は熱も下がり、傷口の痛みも少しおさまってきました。
徐々に読書ができたり、食事のほかにおやつも欲しいといった欲も出てきた頃。
午前中、看護師さんが洗髪をしてくれました。気になっていたのでありがたかったです。
この日は土曜日でしたので、昼過ぎに家族がコンビニスイーツを持ってお見舞いに来てくれました。
去年は3か月もの間、ママ不在で頑張った子どもたち。
今回は入院前に、わかるように説明したので上の子は割と落ち着いていましたが、下の子は会ったとたん
「マーマー!」
と甘え爆発。
2時間ほど一緒に過ごし、エレベーターでバイバイした後は、車の中で延々泣いていたそうです…
子どもたちを思うと早く退院したくなりますが、現実の日常生活を想像すると、こんな状況じゃ、家事も育児もできない…。ごめんよ子どもたち。
夜になると、怪我をした方の足を上にして、少しだけ寝返り(横向き)の姿勢ができるようになりました!
少し動かせる、おしりを浮かせられる程度ではありますが、ずっと仰向け状態だけだと苦痛だったので、またひとつストレスから解放されました。
快復に向かっていることを実感した1日となりました。
術後4日目、早い人なら退院する頃の様子はというと
自力で座って着替えた時に初めて気づいた、足全体に広がる内出血。
見るからに痛々しい様子です。
トイレや歯磨きのためにベッドから降りる時は毎回痛いし、まだ手術した方の足に体重をかけて歩くと痛いので、車いすメインです。
術後、
「早い人は3~4日、1週間くらいで退院する」
という医師の説明がずっと気になっていました。
今の状態で退院しても、まともに日常生活が送れる気がまったくしないのに、3~4日で退院できる人ってどんだけ回復力が高いのか!?と。ましては術後翌日に退院とか本当にあり得ない…。
足は曲げるのもつらく、こんな状況であればリハビリしたほうがいいのでは?!という不安感も出てきて、医師に相談しました。
医師からは、即承諾をいただきました。
人によって回復状況や帰った後の環境は異なるので、無理せずに、とのことでした。
術後5日目でシャワーOKに!
朝の回診で、シャワーの許可をもらうことができました。
速攻で予約し、すっきり!
引き続き37.0度くらいの微熱は続いていましたが、それまでの痛みや不快感がひどくて微熱という自覚症状がないくらいの容態です。
術後6日目にリハビリ開始、車いす→歩行器にシフト
立ったり座ったりの動作に慣れてきたので、移動手段を車いすから歩行器にシフトしました。
骨折手術時とリハビリでは、この歩行器は使用しませんでしたので、何気に初めての体験。
手術した足に重心をかけると、ずっと使っていなかったためか、筋肉がちぎれるような、突っ張るような痛みが走ります。。。
痛みから逃げるように、歩行器の肘あてに体重をのせ、前かがみで歩きました。
使い始めは致し方ないのですが、実はこのように歩行器に頼って歩くと重心バランスが崩れ、思わぬ部分に負荷がかかってしまうことがわかりました。
この日午後からリハビリがスタートし、担当の理学療法士さんに、術後、ずっとおしりの奥のほうの筋肉(部位名でいうと、中殿筋・小殿筋あたり)に鈍い痛みが続いていることを訴えました。
すると、なんてことない動作なんですが、
立って左右足踏み、おしりで重心を左右に揺らす、などのバランスチェックを指示され、その結果、手術した足をかばって、もう片方の足に重心がずれていることが原因ということがわかりました。
そして、腰の位置、足の踏み出し方など、正しい重心移動と歩き方を練習すると、痛みがすーっと和らいだのです!
やはり理学療法士さんのサポートをお願いして正解でした!
筋肉の痛みや正しい動かし方などは、悩んだところで自分で解決方法はわからないし、医師は外科担当なので具体的なアドバイスは期待できないのです。それは前回の手術後に痛感したので、今回も不安なまま退院しなくてよかったと思いました。
術後7日目、やっと退院目標を設定する
体温は35.8~36.6度と、平熱に戻ってきました。
リハビリと、歩行器の移動、軽い筋トレをしただけで、その後の筋肉痛が半端ないです…。
あまりの痛みで支えなしでは段差昇降ができず、また、立った状態から座る動作もまだできませんでした。
単純に寝たきりによる筋力低下もありますが、私の場合、手術時に髄内釘が見つからず、大殿筋や大腿筋膜張筋あたりをざっくりと切られたことから、術後このあたりの筋肉がまったくといっていいほど機能せず、横向きに倒れた状態では足を上に持ち上げる動作(外転)ができずにいましたので、その筋肉がまだ再生していないと感じました。
夜、主人が仕事帰りにお見舞い+必要な荷物などを持ってきてくれました。
この日は木曜日だったのですが、「日曜には退院してほしい」ときっぱり言われました。
子どもも限界、仕事も忙しいとのこと。
…ですよね、
そうですよね。
いつまでも病院に、家族に、親族に、甘えているわけにもいかないか。
自分としては、まだ退院は不安なのだけど、3日後にはもう少しよくなっているかもしれないし、
主治医も来週から夏休みということだし、切りよく、日曜日退院を決意しました。