術後9日目、退院に向けリハビリに励む
退院まであと2日。
大したリハビリはできないけど、終えた後は、お願いしてよかったと思うばかり。
昨日教えてもらったはずの正しい重心の乗せ方も、1日経つともう感覚がわからなくなります。
前かがみになったり、反らしたり、左右で揺れると体重を乗せるところが偏ってしまったり、筋肉がその方向に引っ張られて痛くなってしまうことは、頭ではわかるのに、では身体ではどうすればいいんだっけ??とぎこちない動きに。
正しい重心の置き方は、上半身を骨盤の真上に置くように支え、足の付け根の上に骨盤を乗せるイメージ。
そのまま、頭上を糸で引っ張られているような感覚で歩く。
「痛い方の足をかばって体勢が歪んでしまうことで、ほかの部分が頑張ってしまって痛くなってしまうんです。放っておくと癖になってしまうので早めに矯正していきましょう」
リハの先生の何気ない指導がものすごく役に立ちます。
退院してからでは、アドバイスを受ける暇もありません。
意識しないと、つい痛みを感じにくいように手術した足をかばって歩いてしまうのですが、この痛みも筋肉が回復するための通過点と思って、受け止めていこうと意識しました。
歩行器でも、背骨をまっすぐすることを意識して、歩幅もできるだけ大きく、早く歩くことを心掛けると、スタスタと歩けるようになってきました。
でも、歩行器で退院するわけではありません。
そろそろT字杖で歩く練習もと思い、午後からはT字杖を使う練習を始めました。
T字杖は、昨年のリハビリ時に、購入した自前のものです。
またお世話になることになるとは思っていませんでしたので、あの時自腹で買っておいてよかったと思いました。
値段もデザインもピンキリでありますので、1本持っておくと安心です。
術後10日目、退院への不安と快復のイメトレ
体温は35.9度と完全に平熱モード。
退院前にも関わらず、杖なしで歩けるようになるにはどれくらいの時間がかかるのか先が見えないのは相変わらずでした。
医師に、予想よりも快復スピードが遅いことが不安であることを伝えると、
やはり髄内釘を探すのにだいぶ広く深く切ったので、快復にもそれ相応の時間はかかると思いますとのこと。
自分の感性に従うと、去年のリハビリ時にT字杖が取れるのに1か月ほどかかったので、
杖なしで歩けるのに1か月くらいかな、と覚悟しました。
余談ですが、病院食もこの頃にはずいぶんと慣れました。
病院食って、正直味は薄いし、なんでこんなヘンテコな味付けにする?!と突っ込みたくなるような素材を生かすどころか台なしにしている料理もあるし、同じ食材が何度も出てきて飽きてしまったりと、自分が食べたいように作る料理とのギャップについ悪態ついてしまうことが多かったのですが、
ひとつだけ、
「さすがだわ」
と思ったことがあります。
それは、
入院中、
毎日、
それはそれは美しいバナナ型のう〇ちが出たこと!
それもちょろっとではありません、バナナどころかズッキーニくらいの規模感です(笑)
もともと便秘体質ではなく、毎日快便ではあるのですが、どちらかというと軟便~下痢を繰り返すのが悩みの私にとって、毎日きれいなバナナう〇ちが出たことは、病院食の栄養バランス、食物繊維量がいかに適切だったのかを実感させられました。
※同室だった高齢の女性は、ぜんぜん出ないから下剤ちょうだい、と幾度となく看護師に訴えていたので、効果は人ぞれぞれということで
毎日作ってくれる人がいれば、これでもいいかな。なんて。
続く